知って欲しい、「ホントにいいかつら」はもっとスゴイ!
ネット上の口コミを拝見していると、たまに、「この人、いい線いってるのに勿体ないなあ」と感じてしまうコメントがあります。先日出会ったのは、「さすが最近の高級かつら、軽くてふんわり!」というコメントでした。
でもその人、総手植えというのは知っていても、ネット構造や幅広のスキン、グラデーション効果については知らないようでした。たしかにつむじの自然な感じは総手植えであれば出ますがそれでは不十分。
軽さについても、一部のかつらにはベースにウレタンを使って、それにネット構造を組み合わせているものもあるので、せっかくの軽さが半減していたりもします。かつらも進化しているので、3年も経てば年代物。
同じ軽さでも、最新のものはベースにウレタンなど使っていないので、口コミで出会った彼女のものより、さらに軽くなっているはずです。私が愛用しているのは、“わずか87グラムの業界最軽量”モデル。
しかも「超立体縫製」という、とてもむずかしい職人技を駆使して全体の形を縫い上げているので、乱暴な話、ポ~ンと脱ぎ捨てるようなことをしても、フワッと立ち上がるくらい。ネットの弾力性も素晴らしくいいのです。
ファッション用としても間違いなく楽しめる医療用かつら
私は2年前に胃がんで入院し抗がん剤治療を受けました。その関係で愛用しているのは医療用かつらなのですが、治療や闘病から卒業したいまも、ファッション用として、その医療用を愛用しています。
医療用だけれどファッション用としても楽しめるポイント
- 昔の医療用は機能性重視だったようですが、現代の医療用かつらは、見た目の自然な感じもきれいさも恐ろしく充実!
- 医療用としての気づかい(滑り止め、フィット感、アジャスト機能、通気性、衛生面、軽さ)などがもともと備わっているので、かつらとしては最強!
- 普通のファッション用は、ちょっとした動作でズレてしまうけれど、医療用はリハビリ対応のための設計が随所にあるので心配ない。
- 職人さんの総手植えなので、後ろからや上ろから見られたときのつむじの感じが自然で、言わなければ着けているとバレないレベルに到達。
- 通気性が良くて最軽量なので、着けたまま寝てしまっても平気。それでも首コリ・肩コリしないので、安心していられる。
ふんわり感は、総手植えだけで得られるものではありません。最低でも5色~6色の髪の色を混ぜることで、日光が当たったときなどに、ふんわりしたシルエットが生まれます。人間の髪の状態に極めて近いつくりです。
しかも、人工毛だけではなく人毛とのミックス毛なので、髪の毛の自然な感じや柔らかな感触はびっくりするほど。そればかりか、その適度に混在した毛の状態が、耐久性や耐修復性を高めているのです。
上から目線で生意気なコトばかり書きましたが、どうせかつらを被って楽しむのなら、最高級でなくて構わないので、もっといいかつらを安く買って楽しんでもらえたらと思い、経験者としてアドバイスさせてもらいました。