医療用ウィッグの気になる難点
医療用ウィッグ 従来のウィッグの難点
従来の医療用ウィッグには、幾多の難点がありました。では、どんな点に難があったのか、お客様のお声を拾ってみましょう。
お客様のお声 40代女性
かつらだと気が付かれやすいのは、上から分け目を見られた時ですね。その時、網に髪が編み込まれていれば、かつらだというのはひと目で分かります。
自分自身、合わせ鏡で地肌を見ていましたが、やっぱりかつらはかつらというのが実感でした。地肌から髪が生えている、あの自然さとは全然違いますからね。それを知ってかどうか、頭を上からのぞきに来る人間が、時々いました。
医療用かつらの会社は、品質の向上だけではなく、こうした意識の低い連中に対する啓蒙活動も、合わせて実践していただきたいと、私は常日頃考えているくらいです。それでも、自分の髪と混合するタイプのかつらなら、案外バレにくいものです。
でも、闘病中に使用したのは、他人の毛と人工の毛の混合でした。上から見られてかつらだと勘付かれ、急に話題が途絶えて微妙な雰囲気に変わったり、いろいろな経験をしてきました。
お客様のお声 54歳女性
当時の医療用かつらは、そう言えば頭皮がシリコン製でしたね。その思い出話を人一つ…まず、自分の髪に見せている以上、風に吹かれたり子供に引っ張られた位で、簡単に外れるようなかつらでは使い物になりませんね。
世の中には、それを面白がって笑うような、人間がまだまだ多いんです。それと、シリコンって、調理器具のスチーマーに使われる、あの材質ですよね。
確かに、鍋とは違って柔らかくて曲がりますけど、あんな鍋みたいな分厚い素材をかぶれば、そりゃ蒸し暑い筈です。夏はもの凄く蒸れるので、長時間なんてとてもかぶってはいられません。このように、着け心地だけは、体験のない人には、絶対に分からない世界です。
着ける本人にとって夏は地獄なんですが、周囲の人には不快さが理解されないのです。それも、冷房が効く室内で、この蒸し暑さの限界の状況に達するのです。
まして、外出でもしようものなら夏なら、もう日射病か熱中症の発作の世界です。それこそ、頭から蒸気が上がって卒倒するんじゃないかと、何度も本気でそう感じました。それから、頻繁に汗をかきますから、かつらの中にはすぐ悪臭がこびりつきます。
幸いなことに、手洗い可能なタイプだったのですが、かつらって洗う回数が多くなると、だんだん縮れて形が変わってくるんですよ。この状態になったかつらを着けていたら、周囲の人からかつらだと勘付かれる可能性が高くなります。
画期的な現代のアンべリール
この点、アンベリールの医療用かつらでは、以上に挙げた課題がすべて解決されています。画期的なかつらが表われたものだと、ただひたすら技術の進歩に感心する毎日です。