数少ない口コミからでも“見えてくるもの”はある
かつらに対する口コミ、とくに医療用かつらへの口コミには批判的なものが多い。
フィット感の悪さや見た目の悪さ、使ってみたら最悪だった、メーカーや販売店の対応の悪さなどがとくに目立っている。口コミは実際に体験した人の実感なのだから仕方がないけれど、逆にかつらの体験を前向きに捉えて、かつらを有り難い存在と語っている女性の口コミもある。
その差はどこにあるのだろうと思って改めて読み返してみたら、前向きな人は、社会復帰に大きな目標がある人で、かつらの不具合などがあってもそこに重点が置かれていない人、またはメーカーなどに連絡をして、きちんと対応してもらった人などである。
その逆に批判的な口コミを描き込んでいる人は、高価な医療用かつらを買ってしまった人、高価なのに不具合があって困った人、メーカーや販売店の対応に満足できなかった人などである。
医療用かつらの口コミは極めて少ないので、それをもって云々と結論めいたことは言いにくいが、これらの口コミから、少なくても以下の点は言えると思う。かつら選びで後悔しないため、自分の立ち直りをスムーズに実現するため、参考にしていただきたい。
- 医療用かつらは、価格で選ぶべきではない。
- 高級品とうたっているかつらの、根拠はどこにあるのかを知るべきである。
- 納得のいくまで試着しよう。本当の着け心地は日常生活に入ってからわかる。
- 不具合があったときの対応力のあるメーカーを選ぼう。
- 闘病生活を乗り切るには、社会復帰と復帰後の目標が大事。
高級品を買うのは、復帰後の自分へのご褒美にする
乱暴な言い方かも知れないが、結論から言えば、脱毛をリカバリーするための医療用かつらに、高級品やブランドものなど必要ない。
自分がどのようなステップで、いつ、どんなふうに社会復帰できるのかは分からないのだから、見通しも立たないうちに高級品を買うという行為は無謀だと思う。
まず、使い捨て感覚で、通販の安いものを買おう。安くても高機能で低価格というのが通販の常識。さらに試着無料・催促なしなどの利点がある。そしてかつらにお金や神経を費やすのではなく、社会復帰後の自分を思い描いてイメージトレーニングやリハビリに神経を使おう。
かつらは一時的な道具にすぎないのだから、高級品を買うのは社会復帰してからで良い。
- 闘病中の医療用かつらは「リハビリ用」と位置づけて、安くても丈夫、着け心地が良い製品を選ぶべき。
- 通販なら、試着無料で自宅に届き、体調の良い日に着用したまま外出できる。日常使いの中で、フィット感を試せる。
- 闘病中は身体を動かすことに集中しよう。かつらの高級感など、社会復帰しなければ役に立たない。
- ブランドものの高級品は、「社会復帰した自分へのご褒美」としよう。そうすれば、それも目標の1つにできる。