円形脱毛症とうつ病で窮地に
24才で円形脱毛症になり、帯状疱疹(たいじょうほうしん)を発祥して、うつ病になりました。従業員1000人以上の中堅クラスの会社で受付嬢を担当していましたが、その担当からは外してもらい、違う部署で勤務させてもらいようにしていました。
皮膚科に行ったり、FAGA(女性型脱毛症)の専門外来に行ったり、心療内科で受診したりと、それ以来、複数の医療機関に通うようになりましたが、究極のところは「ストレス性なので環境を変えない限り円形脱毛症やうつ病は克服できない」といったような診断となり、職場を替えられないのであれば自然に治るのを待つしかないという絶望的な日常に置かれていました。
円形脱毛症はヘアスタイルを工夫することで隠せないこともなかったのですが、それでも「ハゲが見えているのではないか」と疑心暗鬼になり、ストレスを重ねるという悪循環でした。
仕方なく、もっとも嫌だった“かつらの選択”に踏み切りましたが、いいものは30万円もするもので、サロンで試着しても“かつらを着けている違和感”は拭えませんでした。どうせミエミエの違和感を解消できないなら通販で適当なのを買って試そうと、いろいろ検索をしているうちに行き当たったのが、アンベリールの「シルフィ」という製品の口コミでした。
ウソかホントか驚きましたが、医療用かつらのシルフィは購入価格が28,350円という安価な値段で、私がショップに行って試着したブランドかつらの10分の1にも満たない価格でした。しかも関連した口コミには、試着無料とか返品無料、アレンジOK、レンタルプランなどの単語が並んでいて、自分の目を疑ったほどでした。
医療用とは何だろうとの疑問もあって製品のサイトにすすむと、医療用とそうでないかつらとの違いも説明されていて、感謝状のユーザーからのコメントも紹介されていました。
10分の1の価格なのに高級ブランド並み。
半信半疑でしたが、「コレを試せずしてどうする」という強烈な気持ちに駆られ、ダメモトでオーダーしてみました。レンタル料が1日当たり150円ということなので、たとえば先の見えない円形脱毛症の完治まで半年かかったとしても1ヶ月4,500円×6ヶ月で27.000円です。
安価であることが私の背中を強く押してくれた要因でもあります。届いてみてビックリだったのは、安い値段なのにすごいフィット感で、説明書にあるように装着したときの違和感がまるでなかったことでした。サイトには「自然な分け目&つむじ」とありましたが、私が体感した30万円のかつらより、はるかに自然な感じで、高級ブランド並み。髪の感触も滑らかで納得のいくものでした。
「無料でカット&調整」とあったので、私はこれまでと同じ程度の長さにカットしてもらい、軽いカールも付けていただきました。別にカミングアウトする必要はなかったのですが、私の以前の髪より素敵になってしまったので、職場の周囲の人間には円形脱毛症のこともシルフィのことも話すようにしました。すると私の気持ちもスカッとしたせいか、これまでのモヤモヤ、イライラがすごく少なくなっていることにも気づきました。
「部長が、無理じゃなかったらもう一度、受付業務に復帰してくれないかと言ってるぞ」、そんな声さえかけてもらえるようになりました。口コミからはじまったこの巡りあわせのハッピー、私は「奇跡のかつら」と呼んで毎日大切に使っています!