必死で探した“誠実でウソのないかつらメーカー”のサイト
自分に抗がん剤治療が必要だと医師に告げられたときから、睡眠不足の日が続いて、夜中に同じ闘病で苦しむ人たちのコミュニティーや口コミを覗くことが多くなりました。
抗がん剤治療は、周囲の人に自慢できることではなく、どちらかといえば内緒にしておきたいものです。抱え込んだ悩みや不安を共有できるのは、自然と口コミ、ネット上のつながりしかなくなってくるのです。
医療用かつらを探すときも、必死の思いで“信用できるサイト、誠実でウソのないメーカー”を検索しました。それでいろいろ検討した結果、選んだのがアンベリールのシルフィというブランドでした。ホームページで確認した同社のシルフィには3つのタイプ（グレード）がありました。
電話をかけて｢どれを選ぶのが良いか｣、｢いちばん安いバリュータイプではダメか｣と聞くと、それから30分以上いろいろ説明してくれ、最終的には中間レベルのスタンダードタイプを選ぶことで納得しました。
バリュータイプとスタンダードタイプの違い
- バリュータイプは他のタイプと同じように人工肌は付いているが、人工肌の幅が狭いので、医療用かつらに不慣れな人にはスタンダードタイプをおすすめしている。
- バリュータイプは総手植え製ではない（半手植え製）ではないので、上位クラスのシルフィにくらべると髪のナチュラル感などで若干見劣りする。
- バリュータイプは、どちらかといえば、シルフィ愛用者の方におすすめしたい予備用のかつら。スタンダードやハイグレードタイプの洗浄・手入れをしているあいだの、リリーフ用として使っている人が多い。
- 低価格（28,350円）なのでシルフィを知ってもらうには気軽で自慢のかつらだが、スタンダードでも47,840円、ハイグレードタイプでも81,900円。市販の他の医療用かつらと比較したら3分の1程度の価格になっている。
バリューとスタンダードで、使い分けを可能にできる価格
上記のタイプの違いは、私が電話で担当者の方とやり取りした内容を、同社のホームページを参考に整理して記述したものです。
いまではその方のアドバイス通り、スタンダードタイプを試着・購入してメインで使い、低価格設定のバリュータイプ・シルフィを予備用として使っています。話が長くなりましたが、医療用かつらの口コミには、｢汗をかいたり、汚れたりしてかつらを洗いたいけれど、代替えがないので不自由｣とか、｢高価なかつらなので2つは購入できない｣といった悩みをもつ人が結構います。
そこで私の体験をもとに、「予備用シルフィ」の話を口コミにツイートしているのです。着け心地のいい2つのかつらを購入しても、『バリュータイプ28,350円＋スタンダード47,840円＝76,190円』で、市販の医療用かつら1つ分の値段にもならないほどです。
2つの使い分けは、長期の抗がん剤治療にも安心できます。私なりの使い方ですが、今後もおすすめのツイートをつづけていきます。